ニイハオ、シエシエ、上海万博会場からの生レポートです。
8月は日本同様に上海も猛暑で40度を記録した日もありました。
しかしファミリーでの来場が好調で、万博全体では毎日平均40万人から50万人という猛烈な数字で累計来場者数を伸ばしてきました。
過去の万博では、終わりに向かうにつれて駆け込みの来場者が増えて、開幕時の2倍にもなる傾向から、このまま増え続けたら疲労の高まっている太平洋館のスタッフも館のハードも壊れてしまうのでは、と心配していたところ、何かにつけて中国国民は極端なのか、9月からの新学期に向けて8月30日から突然に来場者数が半減、万博全体がゆっくり見られるほどです。
しかしこの後、9月後半の中秋節から10月初めの国慶説にかけては、中国全土をあげてのラストスパート、来場者ラッシュが来る、と脅されています。
この比較的すいている期間を利用して、パビリオンを見るのもイベント会社としての使命、と早番の日には1日2館ずつは見て回るノルマを自分に課して見学してまいりました。
まず、一番すごかったのは英国館です。
写真のように、外から見るとハリネズミかウニのように透明な細長いトゲトゲしかありません。
ただの飾りであろうと中まで入ってゆくと、中央の部屋にはそのトゲトゲの先端が集中しており、先端にすべて異なる植物の種が埋め込まれているのです。
それなりに美しいのですが、これは何を表したいのか、と考えてその他の部屋に行こうとすると、それで終わりで館外への導線があるだけなのです。
えー、これでおしまい、と戸惑いながら通路を下るとなにやらツタのようなものや、生長した植物が壁沿いに生えています。
私なりに解釈すると、『万物はすべて特殊な種子から発していて、それぞれ別方向へ向かって伸びてゆくが、そのそれぞれすべてで地球は構成されている』ことを意味しているパビリオンなのでは、と考えました。
見終わった直後は、あまり面白くも無くだまされたような気がしましたが、部屋に帰ってよく考えると、英国という無数の文化遺産やファッションを持つ国が、ただひとつ、植物の種子だけを展示・表現してこの万博で見せることのすごさに感銘しました。
別の観点からすると、こんな一点突破の内容を、どうやって英国本国で理解させて国としての了承をもらえたのか、ということに驚いたのです。
同じヨーロッパ系のいくつかの館では夫々の国のファッション、文化、歴史、技術を、
もうこれ以上はいいだろうというところまで見せ続けてくれましたが、総花的な見せ方になってしまい、これだ、という印象に残るものではありませんでした。







