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中国の伝統祝祭日豆知識―「清明節」編

[ JTB上海 (ショウロンポーちゃん) ]

 昨年の上海万博で観客が殺到した大人気の中国館、その目玉がアニメ版の超名作「清明上河図」でした。「清明上河図」は中国の北宋の画家・張択端の作品で、北宋の都・東京(開封)の清明節における社会生活の様子をリアルに描写し、中国の美術史上もっとも優れた大絵巻物として知られています。(ちなみに、アニメ版の「清明上河図」は今も5月31日までの旧万博中国館の再公開で展示を続けています。)

 日本で桜が満開する頃がちょうどここ中国の「清明節」の時期です。そもそも、「清明」は古代から伝わってきた気候を反映する「二十四節気」の中の一つで、昔は農作業の目安にする季節を表す基準だったんですが、今の清明節は日本のお盆に当たる年中行事で、先祖のお墓を参り、草むしりをしてお墓を掃除する日で、まさに中国文化の一部となっています。というわけで、今回は時期を合わせて、清明節にめぐる風習やキーワードを幾つかご紹介したいと思います。

★その1、清明節は期間限定お菓子―「青団」をいただこう
 玉子やちまきなど、地方によって清明節の食べ物もさまざまですが、上海を代表とするここ江南地域では風俗として「青団」と呼ばれる草餅を食べる伝統があります。
臼で挽いたヨモギの葉をもち米の粉に入れて、小豆餡を包んで蒸したお菓子です。(地方によってはゴマと砂糖餡など様々なアレンジもあります。)昔は各家庭で作りますが、今はお店で買うのが大半です。清明節の1ヶ月ほど前から清明節が終わるまでの期間だけで販売されます。
小豆の甘みとヨモギのすがすがしい香りが春の味覚を楽しませてくれる爽やかな味です。清明節前後上海にお越しになるお客様にはぜひこの期間限定のお菓子をお試しいただきたいです。(街中のコンビニやスーパーでも購入可能です。)

  

<写真左/中:奉賢区の菜の花畑、右:イチゴ狩りも楽しめます>

 ★その2、待ちにまった春の季節、いざ遠足に出かけよう! 
 いつも西暦4月4~6日の間に迎える「清明節」(今年は4月5日)が、万物が清々しく成長し、春の到来を肌で感じられる季節にあります。お墓参りは言うまでもなく「清明節」におけるもっとも大事なことですが、かねて遠足やピクニックをする人も多いです。大地が春を迎える季節で祖先を祭るほか、郊外へ遠足に出掛けるのが古い伝統的な習慣でもあります。多くの学校や職場でもこの時期にピクニックを実施します。春らんまんの陽気の中、緑の香りがあふれる大自然の空気を吸い込み、命や自然の恵みに思わず感激!
 最近上海のHOT「踏青」場所として大人気なのは南匯区の桃の花祭や奉賢区の菜の花祭などです。こちらも「花見」ですが、日本の花見とはまた違います。ピンク色に染まる桃畑や目の前に広がっていく菜の花の海、想像するだけでも感動してしまいますね。さあ、清明節はlet’s picnic~。

★その3、極上緑茶で心も体もリフレッシュ!
 お茶の国といわれているように、中国で一番人気の飲み物はもちろんお茶です。とはいえ、お茶といっても日本でもお馴染みのウーロン茶や紅茶、プーアル茶など色々ありますが、中国で一番好まれるお茶といったら、間違いなく緑茶です。
 中国で緑茶は清明節に近い時期に摘むほど、香りと甘みがあり、高級とされています。毎年清明節が近づいてくると、続々といろんな緑茶が到着し始めます。清明節直前に摘んだ茶葉が「明前茶」と呼ばれ、味がうすく甘みがあり品質が高いため、緑茶の最高級とされています。お湯を入れると、丁寧に摘まれて製茶されたお茶葉が一つ一つ芽の形に復元し、爽やかで香ばしい香りが漂い、仕事や生活に疲れた心も体もつい癒されちゃいます。旅に憩いのひとときを過ごしたいときはこの「明前茶」一杯いかがでしょうか。お土産としても最高ですね。

 


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2011年03月31日 11:14に投稿されたエントリーのページです。

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