
3日付広州日報によると、中国・広東省の広州市飲食行業商会(飲食業協会)は2日、同市に伝わる小皿料理10種を、中国無形文化遺産に登録申請することを発表した。
同商会の区又生会長によると、広州市にはおいしい食べ物が多いが、宣伝や商品として販売する際の包装の工夫が欠如していた。そもため、国内外からも観光客も、名物料理・食品を知ることが少ないという。
申請するのは小皿料理10種類。小さめの容器に比較的少量をのせ、中国茶を飲みながら、さまざまな料理を楽しむ食習慣が有名。いわゆる、飲茶(ヤムチャ)料理だ。料理そのものだけでなく調理技法も含めるので、5年以内に中国非物質文化遺産(無形文化遺産)としての登録を目指すという。
申請する料理10種は以下の通り。
■沙河粉
米粉で作った柔らかいめん状の食品。しるそば状、やきそば状、蒸したものなど、さまざまな調理法がある。
■艇仔粥
海鮮類や肉、ピーナッツなどを入れたかゆ。米のうまさと、具の味わいの二重奏が特徴。
■布拉腸粉
米粉でつくった柔らかい皮で、肉や魚、エビなどの具を包んだ料理。具はしっかりとした味付け、皮はぷるぷるとした触感。上からかけるタレはややパンチがきいた味。
■バン塘馬蹄ガオ(「バン」はさんずいに「半」、「ガオ」は米へんに「羔」)
クワイで作った粉に砂糖や油を練りこんで、炒め蒸した菓子。食欲をそそる山吹色も特徴。
■姜撞ナイ(「ナイ」は女へんに「乃」)
牛乳・生姜汁・砂糖で作った菓子。プリンのような舌触りで、ミルク風味も濃厚。
■叉焼包
小さく切った叉焼(チャーシュー)を餡(具)にした肉まん。柔らかな皮には淡い甘みがあり、口の中でとろける。具はオイスター・ソースなども使い、しっかりとした味つけ。
■蝦餃
エビ・ギョーザ。餡にはエビだけでなく、豚肉やたけのこなども使う。ギョーザは本来、中国北部の食べ物で、皮は小麦粉やそば粉で作るが、広東省などでは米粉を使った蒸しギョーザが多い。透明感のある柔らかい皮だが、蒸しあがっても破れずに、餡から出た汁を閉じ込めるのが料理人の腕の見せどころ。
■雲呑麺
ワンタン麺。日本でもラーメン店などが供する場合があるが、20世紀初頭に広州で作られた料理とされる。麺とワンタンの食感の対比、全体のスープとワンタン内の汁の味の対比が大切とされる。
■蘿卜牛雑
大根入りの牛もつ煮込み。ネギやスパイスの八角、桂皮(シナモン)などを入れる。唐辛子入りのしょうゆベースの調味料で味を調える。熱々を食べれば、胃の働きを促進するとされる。
■順記椰子雪(「ガオ」は米へんに「羔」)
1920年代に開業した「順記」が作ったアイスクリーム。ココナッツの実や汁、水牛のミルク、鶏卵、砂糖などを練りこんで作る。マンゴーの実に乗せて供するなどのバリエーションがある。